2008/12/26

8ft6inch #4の歴史 Ⅱ。。。

前回のORVIS HLS Adams 8ft6inch 2-5/8oz #4を9年ほど使い続けたが、50UPのニジマスは1本も

微笑んでくれなかった。
掛けることは掛けるのだが、ことごとくやられていて、未だに40UP止まりのロッドである。
勿論、私の腕が未熟だったのだが。。。

続いて購入したのはORVIS TL-J 8ft7inch 3-3/4oz #4である。
本家のTRIDENT TLの57tのハイカーボンと異なり、中弾性グラファイト(多分42t)を使ったスローテーパーのモデルである。(バットがかなり細い)
Flexは5.5とFull Fiexなのだが、やはりそこはバットから曲がるもののパワーはある。
繋げてもほとんど8ft6inchのロッドと変わらない長さである。(結構いいかげん。。。)

しかし、何故こんなにスペック上は重いんだろうか。。。いくらアンボイナバールのリールシートに
ごついニッケルシルバーの金具とは言え、ちょっとした#6か#7くらいの自重だ。
でも何故かこのロッドも実際にラインを通して振ると重さを意識させない。。。

このロッドも何本もの40UPとやり取りはしてきたが、48cm止まりで50UPはあげられていない。。。
これは結構気に入っていて、もう1本予備を持っていたが、何年か後に折ってしまい
今はORVIS T3 864-2 #4になって数々のニジと格闘している現役のロッドになっている。




しかし、何故8ft6inchなんだろう。。。アドバンテージは?ウィークポイントは?色々と考えてみた。

釣ることだけを考えると小渓流以外は絶対に長いロッドが優位であるのは、明らかである。
特に、アウトリガーやウェットをメインでやる分には9ft以上のロッドが優位である。

しかし、私は終日ドライフライがメインである事を考えると9ftでは長さを持て余し、軽快感が損なわれる。しかも極端な小渓流以外はほとんどが8ft6inchで問題にはならない。
勿論、川の中でひざまずいたりはするのだが。。。

では何故8ftじゃないのだろう。。。
軽快感は勿論8ftに一般的には軍配が上がる。
私は川でニジを狙う時は、16ft~18ftほどのリーダー+ティペットのシステムであり、8ftよりこのリーダーシステムを扱う時には楽でありドラグヘッジ機能も高い。

また、どうしても沈めなければならない時はより長いほうがアドバンテージもある。
そして、50UPのニジとやり取りする時にロッドの反発力をフルに生かすことを考えると少しでも長い方が有利になると考えている。

そう考えると私から見た時には、8ft6inchという長さは万能に近い長さであり、自分にはBESTな選択である。
逆にウィークポイントは。。。万能の裏返しで小渓流のタタキながらの釣り上がりや、沈める釣りには、中途半端になるんだと思う。。。



※今でもこのスペックは私にとってのベストチョイスだと思っている。
 しかしフライフィッシングをはじめ遊びは選択肢が多い程面白い。
 だから個々に好きな選択をして楽しめばいいじゃないかと思う。




2008/12/23

8ft6inch #4の歴史。。。

川でニジマスを相手にする時の90%以上の頻度で使用している8ft6inch #4。。。

それまでは、ORVISのSuperfineのSeven/Three Seven/Erevn Far&Fineをメインに使っていたが、
このロッドを購入して使ったのをトリガーにして、自分に最適の8ft6inch #4を探す旅が
始まった。。。
それは、50cmを超えるニジマスを追う旅にもなっている。

ORVIS HLS Adams 8ft6inch 2-5/8oz #4
・42tの中弾性グラファイト・アンサンドブランク
・メイプルバールのリールシート

今、繋いで振ってみてもバットパワーこそ足りないものの、非常にトルクフルでありながら
素振りだと持ち重りし、ラインを通すと軽快感のあるORVISらしいロッドである。





※好きです。このロッド。。。
 流石に最近出番は無いのですが、このロッドは兎に角大好き!





 

2008/12/18

偏光レンズ。。。

偏光レンズ。。。これが無いと川の中を安全にも歩けないし、鱒の姿もなかなか見えない。


一番最初に購入したのは、NATSOW(ナッソ)の偏光レンズ。。。軽くて偏光性能もそこそこだったが
薄いプラレンズで、1年もしないうちに傷だらけで使い物にならなくなった。
で、その後は総てガラスレンズ派へ。。。



そこで当時購入したのが、左上のRayBanのウルトラ2。
偏光調光のライトブラウンで、薄いミラーコートで内側は反射防止コーティングだ。
勿論、昔のRayBanなのでボシュロム・ジャパンで扱っていたもので、
釣具屋さんにしか卸していなかったティムコでやっていたモデルです。
当時凄い価格設定だったので、廃番時に半額処分で購入。
レンズ面の広さや明るさ(写真よりずっと明るい色です)は申し分ないのですが、
如何せんレンズが大きく重さが気になります。

上段右はティムコのSight Master STオーバル ライトブラウンで可視光線透過率30%のモデル。。。
これは結構売れたモデルのようで、所持している人も多いのでは。。。
Sight MasterはTALEXのガラスレンズですので性能的には申し分ないと思ってます。
これも写真よりかなり明るいレンズですので、イブニング等をやらないのであれば
オールマイティなモデルで、一日中掛けっ放しでほとんどの状況をクリア出来るモデルだと
思っています。

左下は、Nikonの偏光調光のグレーレンズ。
ハーフミラーコートに内側は反射防止コーティング。
やはりグレーレンズはナチュラルな色表現がいいところであると思います。
しかし、少し暗い感じがしますね。コントラストも自然に近いのですが。。。

右下は運転の時も釣りの時もいつもしているAction Opticsの偏光調光のCopper色である。
イブニングをやらない私はこの色がコントラストがはっきりして、鱒を見つけ易く使い易い。
これはセルフレームでしたが、アメリカ人と顔の作りが違うのでピッタリこなかったものでした。
そこで眼鏡店でフレームを購入するから(安いフレームですが・・・)レンズを削って嵌めて欲しいと
依頼し対応してもらったものだ。。。
今では一番に信用出来る相棒になっています。
鱒の姿を見つけるには一番私には合っているようです。
その時に総ての偏光レンズを持ち込み調整とクリーニングをしていただきました。




ケースも四者四様。。。
RayBanとNikonは革のケース。Sight Masterはハードケース。Action Opticsはソフトケース。
しかもNikonはMade in Italyのようですね。
Action Opticsだけは随分チープなケースでしたけど・・・今はケースも変わっているみたいですね。





そしてお約束・・・
私は視力が子供の頃から2.0~1.5で、今も変わらない。
しかし、やはり昨年くらいから近くのものがはっきりと見えなくなってきている。
そこで、これを購入。
これでバツグンにはっきり見えるようになりました。
やっぱり歳には勝てません。。。嗚呼




※そういえば偏向は今いくつ持っているんだろう?
 結構レンズカラー違いで増えてしまっている。
 最近はライトローズを中心に使っている。ピンクのカラーは見た目と着用後の見え方に結構ギャップ
 があり意外とナチュラルに見える。それでいて若干コントラストに振ってありいい感じに使える。
 
 そしてレイバンのウルトラはレンズの変更フィルターに剥離が起きて来た。。。
 タレックスも今はガラスレンズの選択肢が非常に狭められ交換できなくなんとも困っている。。。
 ほかにガラスレンズでいい選択肢は無いものだろうか。。。






2008/12/14

サンタがうちにもやって来た。その参。。。

今年のサンタさんは小出しにプレゼントしてくれるようです。

今日はHebert-Miner Saddle Hackle

しかし最近のWhitingは品質向上が目覚ましいですね。
ファイバーは短く、ストークは異常に長く、ケープ自体が大きくなっています。
小さなフライを巻くのには、非常に適しているのでしょうが、私にはどんどんと使えないハックルに
なってしまっています。
最近のものは16番以下を巻くのに適したサイズになっているのではないでしょうか。

そこで、最近気になっているハックルはハリー・ダービーの血統、Hebertです。
Hebertも1997年にトム・ホワイティングに買われてから10年以上・・・
昔は素晴しいカラーがあったものの、パラッとしたハックリングは得意だったものの
ブッシーなパターンは苦手な特質だったため、2枚しか持っておりませんでした。
しかし今回のを見ると、7~8年前と較べて非常に品質が上がっていますね。

私は1990年台後半の頃より、サドルを使うことがほとんどになってきているのですが、
Hebertのサドルは本当に長いですね~。
Hoffman系統のものより更にストークが長いです。

そもそもHebertの鶏はイギリスが起源の闘鶏の血で、Hoffmanのプリマロック種より大型であり

背の高さがポイントになるサドルに特に向いているようです。


 




※ここ何年かサドルの高品質でお買い得な出物がアメリカでも出なくなってきました。
 やっぱりコックネックの需要が多いのでしょうか。。。同量はサドルも採れる筈。
 どちらにせよ大きなドライ用の格安サドルは購入が困難になって来ています。。。






2008/12/11

サンタがうちにもやって来た。その弐。。。

今年のサンタさんはチョッピリ気前がいいようです。


以前ご紹介したのがSIMMS RIVERSHED AQUA STEALTH BOOT
今回は、SIMMS RIVERSHED FELT SOLE BOOT

FFをされている方ならNZでディデイモ対策として、フェルトソールが10月から全面禁止になったのは
聞いた事があると思います。
そんな事で、NZはラバーソールのみになり絶対的にタマ不足になっているようです。


私も非常に滑りやすい所以外では時々AQUA STEALTHを使用していましたが、やはり日本の一般渓流で
川以外のところを歩くことが多くなければFELT SOLEに多少のアドバンテージがあるようです。

で、やはりお約束のFELT SOLEをサンタさんにお願いしておりまして、ようやく。。。


本当はG3 GUIDE BOOTが欲しかったのですが、重いという印象がありRIVERSHEDに決定。

重さ自体はG3が片側900g弱、RIVERSHED FELTは715g(実測)、RIVERSHED AQUA STEALTHは790g(実測)、
サイズは9で勿論片足の重量です。G3はカタログ等からの想定値です。

同じFELTで約200g近い差は長く歩くと大きいと思います。
またAQUA STEALTHはFELTと較べるとその差75g・・・FELTは水分を吸うことを考えると川に入るとRIVERSHED同士では、ほぼ同じような重量になるのではないでしょうか。

また、G3の素材はWaterproof Nubuck leatherですから、やはり履きこんでいくとアッパーも水を吸い
重くなっていくと思いますが、堅牢性ではG3がピカイチな気がしますね。なんたって縫い目がほとんど無いですからね。

しかし日本の定価は円高なのに何故安くならないのでしょうかね?不思議です???
値上は凄く早いんですが。。。輸入すれば買い方によっては双方とも1.6諭吉台ですからね。。。






※しかし当時も価格は高いと思っていましたが今から考えると非常に安かったんですね。
 このシューズはまだ現役で残っていますが流石にアッパーが硬化してかなり固くなりました。
 やっぱり皮革使いのシューズが手入れさえすれば長く使えますね。





2008/12/08

サンタがうちにもやって来た。その壱。。。

そろそろクリスマスが近づいてきました。。。

やっぱりうちにも来てくれました~(ちょっと早いけど)

来期の山岳渓流アドベンチャーツアーに強力な武器をお願いしておりました。。。

ORVIS TRIDENT TL 865-7
2000年から2002年まで発売されたグラファイトではORVIS初めてのスピゴットフェルールで7ピースの
#5ロッドです。
重さは3-3/8ozですから、7pcということを考えると、程ほどの重さ・・・
長さはお約束の8ft6inchで、57トンのハイモジュラスグラファイトを使いながら、曲がるんですよこれ。
アクションはヘンリーズフォークを全体的に固くして張りを持たせた感じ。

山奥まで分け入って、数こそ出ないもののスーパーなニジやヤマメを攻略するには最適かと思います。

勿論、来期も8ft6inch #4がメインロッドには間違いないのですが、山の上の谷を吹き抜ける風が
強い時には力強い相棒になってくれるでしょう。

これ、2000年当時は国内代理店では8万円代の価格で、とても買える状況ではありませんでした。
ずっと欲しくて、デッドストックの新品を探していたのですが、廃番になり6年経ってようやく
見つかりました。
しかも当時の1/3の価格で。。。

ようやくという感じです。

サンタのおじちゃん、ありがとう。。。(私がサンタのおじちゃんか。。。)





※このロッドは使っていません。。。
 ORVISでは今後スピゴットのロッドなんか出さないだろうし、万が一折れたら100%
 修理不能となるでしょう。
 道具なんで使ってなんぼなんですが、どんどん山奥に行く機会が減っているので
 今後も使わなさそうです。
 ロッドを置く時が来たら高値で売れるかも知れないな(笑)





 

2008/12/04

本の購入~。。。

 今回セブン&アイで本を購入しました。


なんせ、釣りに行けないものでストレスが溜まっています。。。
時間が有り余っているわけじゃないのですが、やはり物欲が・・・

今回購入したのは10月10日に発売になった
「アメリカン・バンブーロッドのいままで」です。
今日近くのセブンイレブンに会社帰りに寄って購入してきました。

送料もかからず、ネットで依頼して3日で到着、世の中便利になっているんだなぁと実感しました。


右の本は「アメリカの竹竿職人たち」
今は絶版になっていて、凄い高値で取引されているんですね~ちょっとビックリです。
これは、私がバンブーを持つ最終的なトリガーになった本です。

それまでは、バンブーは一生持つことが無いだろうなぁと自分で思っていましたが、1本くらい
持つのもいいかもときっかけをくれた本でした。


左の本は「Bamboo Makers」2本目のロッドを購入するきっかけになった本です。
これは今でも販売していますね。。。

そして今回の「アメリカン・バンブーロッドのいままで」
今日購入してきたので、まだ全然読んでいませんが、読み物としても面白いかなぁと思ってます。
今回はこれを読んで、ロッドの購入にいたることは無いと思っておりますが。。。

私なんかキャスティング下手くそですし、バンブーのことを語れるレベルじゃありませんが、
FFの歴史の一部だと思って読むと結構楽しめるはず。。。


釣る道具としてはグラファイトが相対的には優れているのは間違いないのでしょうが、
FFは釣る雰囲気を楽しむ部分や、道具の収集等の楽しみもありますからね。
数日は楽しく過ごせそうです。。。








2008/12/01

2008年写真を見て。。。

12月になり2008年の釣行の写真を見ていて、今更ながら初めて気付いた。

「東京の巨人」「人生の先輩」「神」、そして「私」。。。

①、全員がニジマスの狂気的な引きに魅入られている。
②、基本はみんなBigドライフライの釣りが何よりも好き。
③、全員がアドベンチャーFFが好きで、山奥に刺さることが好き。
④、ロッドの長さはみんな8ft6inchがメインである。
⑤、リーダー&ティペットはみんな個性があるが、長めである(16ft以上)

以上、みんな残念な方向へ一直線に突っ走っているフライマンであるが、
何故かみんなメインのロッドメーカーが違う。。。
みんなそれぞれ色々なメーカーのロッドを複数持っているが、
「東京の巨人」はWINSTON使い
「人生の先輩」はSCOTT使い
「神」はSAGE使い
「私」はORVIS使い

車も全員が違うタイプ。。。
「東京の巨人」はステーションワゴン
「人生の先輩」はSUV
「神」は1BOX
「私」はRV

何故なんでしょうかねぇ。。。①~⑤番以外はみんな全く共通点がありません。
お酒を飲む人、飲まない人。
仕事も違う。
キャラも違う。
年齢も違う。

でも共通点は「フライ馬鹿」な釣り人であることだけですが、これが一番重要であり
最高なことだと思っております。

来シーズンもそれぞれ楽しく、強烈な釣が出来るといいなぁ~と今から思っております。



しかし、今年はブログを始めたおかげで、色々な方に、色々な刺激を受けました。
改めてありがとうございました。。。

こんなことを書いていると、オフ会でもやりたくなってきちゃいますね。。。
シーズンもシーズンですし。。。



※皆さん勿論元気に暮らしているのですが、それぞれフィールドが変わって来ているかもしれません。
 東京の巨人だけは今も一緒に遠征をしています。
 どちらかが釣りに行けなくなるまで続くでしょう。きっと。。。






 

厳しい。。。

雪シロが本格化しているこの時期に、週末の雨。。。 当然厳しいことが予想される。 毎年、この時期はいい魚に巡り会えていない。 でも、行かなくてはなにも始まらない。 極力雪シロの影響が少ない渓に向かう。 渓に着いたら見慣れた車が。。。先輩がウェーダーに着替えていた。 ここはかなりの小...